IT業界では、システムエンジニア(プログラマも含む)の求人は35歳を境目に、一気に少なくなる、いわゆる35歳限界説というものがあります。今回取材したEさんは、まさにその35歳で転職をしたというから驚きです。
転職を決意するまでは、いろいろなことがあったと語るEさん。「一言でいうと、ブラック企業だったわけです」詳しく聞くと、社員をだまくらかし、派遣先に常駐エンジニアとして送り込まれていたようだ。しかも、特定派遣事業の許可もとっていない、まさにブラックな会社だったそうです。
Eさんは、転職活動を開始するにあたって、まず転職エージェントを使ったそうです。すぐに4社ほど面接に進んだのですが、採用には至らなかったそうです。Eさん曰く、「転職エージェントを通じて求人を出している企業は優良企業が多かった」とのこと。また、業界の噂通り、35歳を超えると一気に求人数が減るそうです。40代以上でも応募できる企業は、数えるほどしかないとのことです。
とにかく後が無いと焦ったEさんは、転職サイトに片っ端から登録し、応募しまくったそうです。ハローワークにも行ったそうですが、ハローワークは、転職というよりも就職を斡旋する公的機関です。リストラにあった人達や仕事が無くて困っている人がたくさんいて、余計に焦ったようです。
求人を探すだけで、なかなか応募すらままならなかったそうですが、最終的には転職サイトを使って2社の面接までこぎつけたとのこと。そのうち1社は、これまたブラック企業の臭いがプンプンしていたそうです。「面接のときに、社長が良い人材が来てくれないと言っているのを見て、これはブラック企業に間違いないとピンときました。」とEさんはそのときのことを教えてくれました。もう1社は、給料はそれほど高くなかったそうですが、人当たりのよい社長と真面目そうな上司との面接で安心感があったためそこに決めたそうです。
Eさんは、転職によって年収にして100万円ほど下がったそうです。役職も無くなり平社員からのスタートとなったそうなので仕方がないでしょう。それでもEさんはこの転職は成功だったと言いました。
「今までの精神的ストレスから開放されたし、転職後の会社は残業はほとんど無い。おかげで趣味や家族と過ごす時間が増えました。」と笑顔で語るEさん。転職によって得られるメリットは人それぞれです。収入以外にも大切なことはたくさんあります。Eさんの話を聞いて人生というものを考え直すキッカケになりました。エンジニアとして仕事を続けるにあたり、何を再優先に考えるべきなのか、とても参考になりました。
スキルアップしたい!もっと上流工程から仕事がしたい!など転職理由は、人それぞれあると思いますが、そのままストレートに伝えるのはちょっと待って下さい!中には危険なワードもあります。変に採用担当者の心象を悪くしないよう細心の注意払いましょう。よくある転職理由を例に、よりプラス評価されやすく言い換えるコツや効果的な伝え方を解説しました。面接に行く前や志望動機を書く前にぜひ読んで頂きたいコンテンツです。 システムエンジニアの転職理由の詳細を見る
「もらえるものはもらいたい!」「転職はしてしまうけれど、一生懸命仕事をしてきたんだからボーナスはもらっておきたい!」
そんな風に考えるシステムエンジニアも多いのではないでしょうか。もちろん、ボーナスをもらう権利はあるわけですので、もらったほうが良いと思いますが、あまりにもこだわるのもかえってマイナスになるかもしれません。トータルで考えて損をしないように気をつけましょう。目指せ、「ボーナス転職!」 システムエンジニアのボーナス転職を成功させる極意の詳細を見る
人の転職体験を聞くのは貴重なことですし、とても参考になるでしょう。今回は、35歳で転職に成功したEさんの体験談をご紹介します。ブラック企業に勤め、心身ともに疲れていたEさん。藁にもすがる思いでがむしゃらに転職活動をしたそうです。結果的には収入が減ってしまったEさんですが、最高の笑顔で、「転職して成功だった!」と言っていたのが忘れられません。価値観は人によって違うでしょうが、この体験談を読んでら今一度人生について考えてみたくなりますよ。 システムエンジニアの35歳の転職の詳細を見る